礼拝メッセージ

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「苦しみの意味」(礼拝メッセージ2019/09/29)

ウツの地に、その名をヨブという人がいた。この人は誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっていた。ヨブ 1:1 ヨブ記は「知恵文学」の一部で、人生における深遠な問題「苦しみ」を主題としています。著者や著作年代は不明ですが、内容から族長時代のものと考えられています。ヨブに降りかかった災難、友人たちの主張、神様の現れ、ヨブの回復。ヨブ記は人生、苦しみ、信仰について教えています。 1.因果応報? 私たちは、因果応報の考えを持っていますし、聖書もそのように主張しているように見えるところがあります。そのため「因果応報、勧善懲悪」にそぐわない不条理なことに疑問がわき、神様を疑うようになります。 私たちは幸いを神から受けるのだから、わざわいも受けるべきではないか。」ヨブはこのすべてのことにおいても、唇によって罪に陥ることはなかった。ヨブ 2:10 最初、ヨブは神様...
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「サタンの策略」(講壇交換、室蘭聖書教会にて 高石兄)

私たちがサタンに乗じられない(欺かれない)ようにするためです。私たちはサタンの策略を知らないわけではありません。 Ⅱコリント 2:11 パウロは、コリント教会の問題(分派、近親相姦、訴訟問題、自由の濫用、礼拝における混乱など)解決のために手紙を送りました。 いつの時代も問題は人の内にある罪の心、サタンの惑わし、みことばへの不従順、神様よりもサタンのことばを信じて従うことにあります。 1.サタンの策略 サタンは、最初から殺人者で嘘つき(ヨハネ8:44)で、クリスチャンとイエス様の御体である教会を破壊しようと昼夜を問わずうろつき回っています(Ⅰペテロ5:8)。サタンはキリストの使徒、光の御使い、義のしもべに変装することもできます(Ⅱコリント11:13~15)。 ジョン・ストットは「日毎の聖書」創世記の項でサタンの3つの巧妙さを指摘しています。 ...
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「友のための死」(礼拝メッセージ2019/09/15)

バビロン捕囚となったユダヤ人は、その後バビロンを征服したペルシアのキュロス王によって帰国が許可されますが、多くのユダヤ人がペルシア国内に留まっていました。エステル記は、クセルクセス王の時代(BC486~465年)、国務長官ハマンは国内のユダヤ人絶滅を画策しますが、それをモルデカイと養女の王妃エステルが未然に防ぎ、同胞を救ったという内容です。ハマンの陰謀が成功していれば、ネヘミヤもイエス様も存在していなかったでしょう。これは、プリムの祭りとして、ユダヤ人に祝われ続けています。(9:16~19,23~32) 1.モルデカイの信仰 モルデカイがハマンに拝礼をしなかったことが事の発端です。ハマンは怒り、モルデカイを木に架け、彼の同胞全体を絶滅させようと画策しますが、モルデカイには深い信仰がありました。 1)創造主なる神様だけを礼拝し、人間に拝礼しない(3:1~6) 2)王を暗殺...
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「喜びの日」(礼拝メッセージ2019/09/08)

ネヘミヤ記は、ネヘミヤがペルシア王宮でアルタクセルクセス王の献酌官をしている時に、祖国エルサレムの城壁が壊され、同胞が困難と恥辱の中にあるとの報告を受けたところから始まっています。 ネヘミヤは先祖の罪を悔い改め、王の許しを得てエルサレムの再建に乗り出し、反対者の妨害と戦いながらもついに城壁の修復を完成させます。それと同時に、ネヘミヤが最も願っていた信仰の回復がなされました。 1.ネヘミヤの祈り ネヘミヤは捕囚の地にあって、祖国についてもたらされた悲しい報告に愕然とし、断食して主に祈りました。そして、自らの危険を顧みずに、王にエルサレムの城壁の修復を嘆願し、許可をもらいました。 「あの州で捕囚を生き残った者たちは、大きな困難と恥辱の中にあります。・・・』このことばを聞いたとき、私は座り込んで泣き、数日の間嘆き悲しみ、断食して天の神の前に祈った。 ネヘミヤ 1:3,4 ...
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「あわれみの主」(礼拝メッセージ2019/09/01)

エズラ記は、バビロン捕囚の中にあったユダヤ人が、その後興ったペルシア帝国のキュロス王のBC539年の勅令により、帰還して神殿建設を許され、困難を克服してBC515年に神殿を完成させたことが記されています。 エズラは祭司であり学者でした。彼は、帰還した人々に律法(みことば)を教えて信仰によって歩むように導き、神様にとりなしの祈りをしました。彼らが捕囚から解放され帰還できたのは神様のあわれみです。 1.捕囚からの帰還と神殿の建設 神の民ユダヤ人は、主なる神様を捨てて偶像の神々を慕ったために、異教の国へ捕囚となりました。しかし、神様はペルシア帝国のキュロス王を用いて、ユダヤ人を帰還(3回の帰還:ゼルバベル、エズラ、ネヘミヤ)させ、神殿を再建させました。神殿の再建は反対者もいて困難を極めましたが、BC515年に完成し、エレミヤの預言が成就しました。 「ペルシアの王キュロスは...
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「助けてくださる主」(礼拝メッセージ2019/08/25)

第二歴代誌は、歴史の観点から書かれ、ソロモン王から始まり、分裂した南王国ユダの王たちの治世、王国滅亡、バビロン捕囚までが記されています。ユダの王は、ソロモンの子レハブアム王から始まり、主に従った善王と従わなかった悪王が現れました。 栄華を極めたソロモン王の時代は終わり、さらに不信仰な時代が続いてバビロン捕囚となりますが、最後に回復の希望の預言が記されています。 1.主の約束 ソロモンは神殿を奉献して祈りを捧げます。主はソロモンに信仰によって歩む正しい道と背くことのリスクを示されました。しかし、ソロモンの罪ゆえに王国は分裂し、混沌とした時代に入って行きました。 ・・・契約を結んだとおり、わたしはあなたの王座を確立しよう。しかし、もしあなたがたが背いて、あなたがたの前に置いたわたしの掟とわたしの命令を捨て去り、行ってほかの神々に仕え、それを拝むなら、わたしは彼らに与えた...
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「偉大な主」(礼拝メッセージ2019/08/18)

歴代誌は、Ⅱサムエル記、ⅠⅡ列王記と並行した内容もありますが、祭司の視点で記されており、イスラエルの真の礼拝と真の主権が主題となっています。第1歴代誌は、アダムから捕囚後までの系図で始まり、神殿建設を目指したダビデ王、即位したソロモン王までが記されています。南王国の部族、ユダとベニヤミン部族、祭司のレビ部族が中心となっています。 今日は、「神様に従った人」ダビデの最後の祈りを見てみましょう。 1.主の創造の力 ダビデは神様の宮を建てることを切望して、あらゆる準備をしてきましたが、その建設は息子ソロモンに託されました。ダビデは私財をなげうって準備をし、それに呼応する者を募ると献げ物が殺到しました。ダビデはそれらを主に献げて、全てを創造し、支配し、所有し、力づけられる主をほめたたえます。 天にあるものも地にあるものもすべて、主よ、王国もあなたのものです。あなたは、すべて...
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「主の目にかなうこと」 (礼拝メッセージ 2019/08/11)

第2列王記には、分裂王国時代の各王の治世について記されています。北王国イスラエルに善王はおらず、BC722年にアッシリア帝国によって滅ぼされました。南王国ユダには数人の善王がいましたが、北王国イスラエルと同様に不信仰ゆえに、BC856年にバビロン帝国によって滅ぼされました。  主はそれぞれの時代に、預言者エリヤ、エリシャ、イザヤたちを通して、民を悔い改めに導こうとされました。  主が望まれる「主の目にかなう」歩みとはどのようなものでしょうか。 1.預言者エリシャ(Ⅱ列王記3~8章) エリシャは農夫の子でしたが、エリヤの後継の預言者として偶像礼拝をする王たちを責め、預言者の学校を設け、様々な奇蹟(尽きない油、不妊の女の懐妊、男児の蘇生、有毒な煮物の解毒、パンの奇蹟、ナアマン将軍のらい病の治癒、斧の頭の浮揚、敵軍との戦いの奇蹟など)を通して主を証ししました。 エリ...
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「ソロモン王の栄光と失敗」(礼拝メッセージ2019/08/04)

列王記には、ソロモン王の治世とその後の分裂王国の時代、さらに両王国の滅亡までの4世紀にわたる歴史が記されています。ソロモンの死後、イスラエル王国は南北に分裂し、ソロモンの元家来ヤロブアム王が北王国イスラエルを、ソロモンの息子レハブアム王が南王国ユダを治めることになります。第1列王記には主に預言者エリヤの活躍が、第2列王記には主に預言者エリシャの活躍が記されています。 栄華を極めたイスラエル王国は、なぜ分裂し滅びたのでしょうか。 1.ソロモン王の信仰と栄華 見よ。わたしはあなたに、知恵と判断の心を与える。・・・あなたが願わなかったもの、富と誉もあなたに与える。・・・  Ⅰ列王記 3:12,13 ソロモン王は、自分の利益を求めず、神様の民を治める知恵を求めたので、主は彼の信仰を喜び、知恵と知識に加えて全ての栄光を与えました。 ソロモン王が治めるイスラエルは栄華を極め...
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「信仰の王 ダビデ」(礼拝メッセージ2019/07/28)

Ⅱサムエル記には、サウル王の死後にダビデ王がイスラエルを統一し王国を確立したことが記されています。しかし、そこには国内外の問題、家族の問題、ダビデ自身の失敗など、様々な問題がありました。 1.王国の確立 ダビデは、サウル王の死後、主に油注がれた故サウル王に敬意を表して、サウル家の人々を尊重し(Ⅱサムエル 1:17~27、2:6、9:1)、サウル派とダビデ派を統一して王国を確立しました。また、エルサレムを新しい首都とし、神様の契約の箱を運び入れて安置して民を信仰へと導きました。さらに、周囲の敵国を征服し平和を実現しました(Ⅱサムエル 7:1)。 ダビデは多くの詩篇を残しています(彼の名前が付いている詩篇は73ある)。彼は晩年まで篤い信仰を持ち続け、あらゆる場面で主をほめたたえ、心のうちをぶつけ、主に助けを求め、神様と親しく歩みました。 主はわが厳 わが砦 わが救い主 ...
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